HANDBOOK

<瀋陽日本語活動連絡協議会>

　瀋陽日本語活動連絡協議会は、瀋陽市およびその周辺で教鞭を執って、専家証あるいは招聘状を 持っている日本人教師と現地公的教育機関の中国人教師が組織している会です。お互いに助け合い、かつ活動を通じて日中友好に資することを目指しています。 　
　この会の主な活動は、毎年4月に行われる「瀋陽日本語弁論大会」と、毎年秋に開かれる「瀋陽日本語文化祭」の運営です。
　しかしながら、近年は労働ビザの審査厳格化により、60代以上の先生方が次々と帰国される等の影響で、日本人会員の減少に歯止めが掛かりません。もし、 このページをご覧の方で、公的教育機関に正式所属されている日本人教師の方がおられましたら、紹介の最後に記載しているメールドレスまでご連絡ください。

1 日本語弁論大会

　1997年から毎年4月に「瀋陽日本語弁論大会」を開催しています。この大会は瀋陽日本人会が 主催し、瀋陽日本語活動連絡協議会が運営協力をして実施しているもので、日本語を学ぶ大学生を対象にしたものです。
　この弁論大会の最大の特徴は、スピーチ原稿の募集から最終審査まで一貫して日本人会と瀋陽日本語活動連絡協議会がボランティア活動として行っていること です。日本人会と瀋陽日本語活動連絡協議会で弁論大会実行委員会が組織され、主な運営・準備はこの実行委員会によって進められています。
　中国各地では日本語弁論大会が数多く開催されていますが、その殆どが企業主催か、中国の政府組織主催で行われているものです。瀋陽日本語弁論大会はボラ ンティア活動で運営されている唯一の大会として、国際交流基金などから高く評価されています。
　また、この弁論大会の認知度が高まり、年々応募者の増加とレベルの向上が見られています。更にこの弁論大会の入賞者は就職・留学時に高い評価を受けるな ど、大会の持つ意義・評価が高まっています。
　毎年3月上旬からスピーチ原稿を募集し、4月中旬に最終審査が公開で行われます。元来、瀋陽地区は日本語学習熱の高い地域ですが、日本語専攻の大学生だ けでなく、非日本語専攻の大学生達の日本語レベルの高さには驚かされます。
　大会の入賞作品は、大会終了後に「瀋陽日本語弁論大会入選作文集」として製本され、配布しています。
　また、最終審査の様子を記録した動画を中国の動画サイトＹｏｕｋｕにアップロードしてありますから、閲覧ご希望の方は「瀋陽日本語弁論大会」でご検索く ださい。

2 日本語文化祭

　1996年、遼寧大学の日本人教師が始めた「日本語の夕べ」がきっかけですが、 2005～2006年度は在瀋陽日本国総領事館の主催で行われ、2007年度からは日本人教師会が主催し、教師会予算とカンパで行ってきました。そして 2010年からは瀋陽日本人会、瀋陽市政府外事弁公室、在瀋陽日本国総領事館の後援、さらに日本人会からは資金協賛をいただくことになり、いっそうの充実 が図られ、現在に至っています。
　開催は毎年11月の上旬から中旬、会場は大学の講堂などをお借りしています。内容は、日本語を学ぶ学生による歌、踊り、演劇、寸劇などです。審査の間口 が狭い弁論大会と異なり、日本語で発表、表現できる学生であれば誰でも参加し、舞台に立つことができるのが特色です。会場では、生け花、写真、手芸作品の 展示もあり、日本の文化を味わい、理解してもらう場を設けています。
　瀋陽日本語活動連絡協議会としては、文化祭を瀋陽日本語弁論大会と並ぶ、二大イベントとして育てていきたいと考えています。

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